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日枝神社奉納・しめ縄造り
  (12月4日)

 (クリックすると拡大します)

早いもので今年もしめ縄造りの季節がやってきた。

伝統ある日枝神社の「奉納しめ縄造り」は、山王クラブの年中行事である。

むかし、むかし神代の昔、天照大神が天の岩戸からお出ましになったおり、

岩戸に縄を張り再び入ることが出来ないようにした・・のがしめ縄の始まりと

言われているそうであす。


今年の山王クラブしめ縄造りは12月4日(日)、午前8時30分から、30数名の

部員が参加して行われた。

まず日枝神社から頂いたお神酒で汚れた(?)身を清めて作業にかかった。

藁打ち、回し、霧吹き、選り、藁だし、編み、移動、はさみ、等しめ縄作りの工程は幾つも

に分かれている。


今年も藁は伊藤商会の社長が手配し運んでくれました。

山王クラブがしめ縄造りを行うようになった、三十猶予年前から一貫して無料で手配し、

運んでくれています。今年初めに病気で倒れ、今は車椅子の生活を余儀なくされてい

ますが、今年も太陽の光を一杯に受けて育った立派な藁を届けていただきました。

藁には霧を吹きかけ、二人一組で藁を打つ。この秋、山王クラブに入会したばかりの

若手のホープ山下部員も藁打ちからの見習い作業に入った。

打たれてしなやかになった藁を、女性部員や年老いた男性部員が世間話をしながら

すぐる。

すぐられて綺麗になった藁が、しめ縄を編む編み手達に渡され編まれていく。

まず、しめ縄の中心部分となるところを編む。13本の綺麗に揃った藁を1組にし、25組

作る。そして細い藁で編んでいく。さらに13本1組の藁を反対側から差し込んで

25組編みこんでいく。すると菰のような物が出来る。

この作業は難しい技術を要し、小金井部員や大木翁に託することが多い。

尚、お稲荷さん用の細いしめ縄は7本1組で17組用意する。

中心となる部分が3組編みあがったら、いよいよ本体のしめ縄を作っていく。

今年の編み手の中心は久米部員と田中部員、サポーターに貴島部員、中瀬部員、

菊入部員、菊地部員などのベテランが入っていた。技術指導は小金井部員だ。

右にねじりながら、左回しで編んでいき、藁の追加する量を微妙に少なくして編んでいく。

大きい方のしめ縄2/3が出来た所ではや昼食となる。

昼食は居酒屋「おばこ」のマスターと女性部員が作ったおいしいかき揚げうどん、

かき揚げ蕎麦が振舞われた。

午後3時前には2本のしめ縄が完成した。編み手が良かったのか、出来上がりは

バランスが良く素晴らしいしめ縄が出来た。

その後山王会館で反省会を行い、女性部員が作った心尽くしの手料理を

ご馳走になりながら出来栄えを称えた。

毎年、しめ縄の形が少しづつ違うがそこがまた手作りの良いところ。

とにかく、同じ町内に住む人達が集まって、ワイワイガヤガヤ言いながらやれることが

最高なのだ。

善男、善女に幸あれかし。


 しめ縄造り写真集 (画像をクリックすると拡大します)  
まずは藁を打つ 打たれた藁を選る 選った藁をさらに丁寧に選別する 長老は主に技術指導をする
部長も丁寧に選る 中心部の弧も作る 眠っているのか働いているのか? 藁を束ね捩って縄を綯う
女性部員は料理を作る 昼食用のかきあげを作る 男の人は居酒屋「おばこ」のマスター 仕事の合間のお喋りも楽しい
腹が減ってはしめ縄は出来ず さー、午後からもひと頑張り 完成し皆でポーズ 参考:2003年のしめ縄